私たちの想像力はもう尽きてしまっただろうか。それとも、かけらのような燃えかすでも残っているだろうか。細い糸を手繰り寄せる。光明の向こう側に開ける世界。誰もたどり着いたことがなく、それなのに、理解可能なあの芳醇な匂い。唾棄すべき感動主義。感…

鏡の国2

落ちる。 ねぇ、知っているかい。僕は重力の色をした傘なんだ。 ねえ、知っているかい。僕の姿を。 セタは地に着かない足で宙を蹴りながら居場所を探していた。ずっと前からこうだったような気がするのだ。ずっと前から足は地に着かないままで、ずっと前から…

鏡の国1

ふとふりかえると、ずっとこのままだったような気がする。ところどころ、すっぽり穴があいて欠落しているが、その欠落はなかったもののように、今では自分の姿を写すばかりになっていた。 意思は、その始まりから主体を必要とし、いや、それともそれはただの…

インテルメッツォ

(インテルメッツォ) セタは探している。自分が何を探しているのか探している。セタにはずっと、何かを探す必要はなかった。でも、名前の国を出てからセタは、ふと何かを探してみようかという気になった。 とはいえ、あてどなく彷徨っているだけのセタであ…

なまえの国

『なまえの国』 その国に到着すると、誰もかれもが地面に鼻の先がくっつくんじゃないかというほど顔を近づけて、必死に何かを探している。セタは不思議に思った。あれはいったいどういうことだろう。だって、地面にはなんにも落ちてやしないじゃないか。 「…

ゆらぎの国

【ゆらぎの国】 その国では、すべてがバランスを保っている。ひとつの動きが、他の動きに影響を与え、ひとつの思想が、他の思想に影響を与え、最終的に丸く収まるように調整されている。 「われわれの国ではね」 国民の一人が、セタに説明して言った。彼らは…

うっふ

アイマイミーマイユーマイユー

あいまいなきみっとあいまいなぼくっと こんがらがっちゃって こんがらがっちゃって

コーヒーの飲みすぎはあなたの体を害する可能性があります。

コーヒーの飲みすぎはあなたの可能性を害することがあります。 一瞬を永遠にしたい私たちの倫理があなたの体を害する可能性になります。 永遠さえほんの一瞬でしかない倫理は無意味に帰するはずです。 可能性がコーヒーの飲みすぎを害するあなたになります。…

曖昧を語り合う今夜街の角で

語り尽くすには一晩ではたりない 二晩でもたりない きっと三晩でも もう一度 もう一度 欲望をたべて セット ドライブ きゅっと締めて ご自分で ぐっと堪えて 欲しがりません (死が二人分)かつまでは それさえ もっと 越えてまだ 平凡で 越えたまた 無言で

ストレイ・バーズ

ストレイバーズストレイバーズ ぽんぽん おちる ストレイバーズストレイバーズ ぽんぽん はねる 跳ねる 跳ねる 跳ねる 落ちる 落ちる 騙る 語る ごちる ストレイバーズストレイバーズ ぽんぽん おちる 屋根のはしから おっこちる

手乗り

結局詩なぞみじんこほども書いていない

鳩のぬるっと感。

いい天気。

お絵かき帳になってきた。

はじまり、はじまり。

白い机と黒いPC、どこまでいけるか知りたくなった。 だからここから始めよう。 どこまでいけるかまだわからない。 だからここから始めよう。 こんにちは。 今日からよろしく。